【要点】
・アイダホ国立研究所(INL)とアルゴンヌ国立研究所(ANL)がソフトウェアGriffinを開発した
・次世代核リアクターの挙動をコンピュータ上で詳細にシミュレートすることを目的とする
・中性子輸送、熱流動、材料応力など複数の物理現象を統合した解析(マルチフィジックス)に対応する
・物理的な試作の一部を代替し、安全性や性能評価の効率化につなげる狙いがある
・地上用の次世代原子炉に加え、宇宙用途の原子力システム検討への応用も視野に入れる
・2025 R&D 100 Awardの受賞歴があり、技術的な新規性が注目されている
・複雑な炉心設計の最適化や設計検討の迅速化を支援し得る
・今後はAI技術との組み合わせなど、解析高度化の取り組みも示されている
【編集部コメント】
Griffinのようなマルチフィジックス解析基盤は、核エネルギー開発でデジタル検証の比重を高める流れを後押しし得る。宇宙探査で検討される原子力システムでは、地上と異なる制約条件下での設計検討が重要になるため、高忠実度のモデル化が進めばリスク評価の精度向上につながる可能性がある。地上のクリーンエネルギー転換と宇宙用途の双方で、計算基盤の整備が研究開発のスピードに影響し得る点が注目される。
【参照情報】
公式リリース
Griffin in the loop: A digital multiphysics test bed for next-gen reactors
https://inl.gov/feature-story/griffin-in-the-loop-a-digital-multiphysics-test-bed-for-next-gen-reactors/
参照記事
New US software models nuclear reactors for Earth and space missions
https://interestingengineering.com/energy/griffin-software-nuclear-reactor-testing