【要点】
・欧州宇宙機関(ESA)とCaracolは大型積層造形(LFAM)に関する取り組みを進め、AI監視の概念実証を行った
・AIベースの監視システムを統合し、ロボットによる大判3Dプリントのプロセス監視をテストした
・微小重力環境での造形プロセス最適化や欠陥検知の可能性を評価する
・軌道上での直接製造により、大型構造物の輸送負担低減につなげる狙いがある
・ロボットアームを用いた造形アプローチで設計自由度の拡大を目指す
・アルゴリズムを用いた熱管理や積層精度の制御など、安定動作に向けた検証を進める
・将来の月面基地建設や長期滞在での補修・製造能力の高度化にも応用可能性がある
・実証データを基に、軌道上製造(OSAM)の標準化や商用化に向けた開発を進める方針だ
【編集部コメント】
軌道上での大型造形は、フェアリングサイズの制約を受けにくい宇宙構造物の構築手段として注目される。AIによる品質監視が実運用で有効性を示せれば、地上支援が限定される環境でも製造の信頼性向上につながり得る。この分野が成熟すれば、宇宙インフラの構築で「打ち上げて組む」だけでなく「軌道上で作る」という選択肢が広がる可能性がある。
【参照情報】
公式リリース
Engineering manufacturing beyond Earth: Caracol and ESA develop AI-based LFAM for space
https://www.caracol-am.com/resources/engineering-manufacturing-beyond-earth-caracol-and-esa-develop-ai-based-lfam-for-space
参照記事
AIMIS-LFAM: ESA and Caracol test AI monitoring for robotic large-format 3D printing in orbit
https://3druck.com/en/research/aimis-lfam-esa-and-caracol-test-ki-monitoring-for-robotic-large-format-3d-printing-in-orbit-15154188/