【要点】

・米国宇宙軍(US Space Force)の軌道戦部隊が実機衛星を用いた機動訓練を行う枠組みを得た
・従来のシミュレーター中心の訓練に加え、実機運用を通じた戦術検証を進める狙いがある
・訓練では干渉を想定した回避機動や、精密な位置変更などの運用手順の検証を行う
・宇宙システム司令部(Space Systems Command:SSC)がミッションに必要な衛星資産や支援基盤を提供する
・商用および政府系パートナーと連携し、運用調整の手順や体制の整備を進める
・宇宙空間での即応性や機動性の向上を意識した取り組みとして位置付けられる
・実機運用を通じ、軌道力学や通信遅延など物理的制約を踏まえた戦術・手順の習熟を図る
・今後はシナリオを拡張し、より複雑な運用課題への対応力向上を目指す

【編集部コメント】

実機衛星を用いた訓練は、シミュレーションでは捉えにくい運用上の制約や意思決定プロセスを検証できる点で重要だ。軌道上での機動や回避手順を平時から練度化しておくことは、衛星資産の保護や継続運用の観点で意味を持ち得る。訓練成果が運用ドクトリンや指揮統制にどう反映されるかが今後の注目点となる。

【参照情報】
公式リリース
Space Systems Command, Mission Partners Prepares USSF-87 for National Space Security Launch on ULA’s Vulcan Centaur
https://www.ssc.spaceforce.mil/Newsroom/Article/4403552/space-systems-command-mission-partners-prepares-ussf-87-for-national-space-secu
参照記事
Orbital Warfare Unit Gets Live Satellite to Practice Maneuvers
https://www.airandspaceforces.com/orbital-warfighting-live-satellite-maneuver-practice/