【要点】

・L3Harris Technologiesはオーストラリアに設置された宇宙監視望遠鏡(SST)のアップグレードを完了した
・改修では光学系の更新が行われ、深宇宙での物体検知・追跡能力の向上を狙う
・SSTは主に静止軌道(GEO)周辺の物体監視に用いられる望遠鏡として位置付けられる
・米国宇宙軍(U.S. Space Force)とオーストラリア側の連携により、宇宙ドメイン認識(SDA)の強化を図る
・鏡面の研磨やコーティングなどの改修により、観測性能の改善を目指す
・性能向上により、軌道上物体の挙動把握や異常の早期検知に資する可能性がある
・宇宙の混雑化が進む中、衝突回避や宇宙資産保護に向けた監視体制の一部を担う
・本プロジェクトは米豪間の防衛技術協力の一例として位置付けられる

【編集部コメント】

南半球に配置されたSSTは、GEO周辺の監視網を補完する観点で重要な役割を担い得る。鏡面改修による観測性能の向上が実運用で確認されれば、SDAの精度向上や運用判断の迅速化につながる可能性がある。米豪の連携を通じた監視能力の強化が、インド太平洋地域を含む広域での宇宙状況把握にどう寄与するかが注目点となる

【参照情報】
公式リリース
Keeping America’s Space Watchtower Sharp: US and Australia Work to Advance Critical Telescope Capacity
https://www.l3harris.com/newsroom/editorial/2026/02/keeping-americas-space-watchtower-sharp-us-and-australia-work-advance
参照記事
L3Harris Completes Mirror Upgrade for US Space Force Telescope in Australia
https://thedefensepost.com/2026/02/26/l3harris-us-space-telescope-australia/