【要点】
・欧州委員会(EC)の支援を受けるEROSS SCプロジェクトが、軌道上サービス(ISAM)の実証に向けた取り組みを進めている
・Thales Alenia Spaceが主導するコンソーシアムは、ロボット技術による衛星の長寿命化と持続可能な宇宙利用を目的に掲げる
・実証機はロボットアームを搭載し、軌道上での接近、把持、ドッキングなどの要素技術の検証を想定している
・衛星への燃料補給やOrbital Replaceable Unit(ORU)による部品交換・アップグレードは、将来的なサービス内容として位置づけられている
・非協力的な対象への対応や、運用終了時の安全な離脱など、宇宙環境の持続可能性に関わる要素も検討テーマとして示されている
・ドイツ航空宇宙センター(DLR)やSener、GMVなどが参画し、インターフェース設計や自律制御ソフトウェアなどの要素で貢献する
・計画では2026年に低軌道での技術実証を行い、その後に運用拡張を視野に入れている
・本取り組みは、欧州の宇宙資産運用のレジリエンス向上と、域内での関連産業基盤強化につながる可能性がある
【編集部コメント】
軌道上サービスは、衛星を「使い切り」から「維持・更新」へ移行させる重要な潮流だ。EROSS SCは、ロボットアームを核に接近・把持・ドッキングといった基盤技術を段階的に積み上げ、将来的な燃料補給や部品交換へ接続しようとしている点に意義がある。実証で運用設計とインターフェース整備が進めば、衛星のライフサイクル最適化と宇宙環境の持続可能性の両面で波及効果が期待される
【参照情報】
公式リリース
EROSS SC is highlighted by Euronews Next in a recent article by Jeremy Wilks
https://www.eross-sc.eu/post/eross-sc-is-highlighted-by-euronews-next-in-a-recent-article-by-jeremy-wilks/
参照記事
Can Europe service satellites in space with orbital repair robots?
https://www.euronews.com/next/2026/03/01/rise-of-the-orbital-repair-robots-how-europe-plans-to-rescue-satellites-in-space