【要点】
・NikonがNFocus Fundを通じて、米国の商業宇宙ステーション企業Vastへの出資を実施した
・Vastは垂直統合型の製造アプローチで商業宇宙ステーションの設計・開発・製造・運用を行い、2030年に予定される国際宇宙ステーション(ISS)退役後の次世代商業宇宙ステーションを目指す
・Nikonは映像事業でNASAの宇宙探査を長年支えてきたとしており、Artemis IIIでのNikon Z 9運用に関するSpace Act agreementにも触れている
・Nikonは成長ドライバーと位置づけるアディティブマニュファクチャリング(AM)事業を含め、航空宇宙領域での事業拡大を進める方針を示した
・Nikonの金属AM技術は宇宙航空研究開発機構(JAXA)のSpace Strategy Fund programで採択され、L-PBFとDEDを組み合わせた高精度ロケット部品製造技術の確立を担うとしている
・Nikonは直近の取り組みとして、ArianeGroupとの超大型AMに関する戦略提携や、Rocket Labとの金属AMプラットフォームに関する覚書にも言及した
・今回の出資を通じて、NikonはAM技術の強化と宇宙産業の発展への貢献を進めるとしている
【編集部コメント】
Nikonの出資は、商業宇宙ステーションという「運用ビジネス」と、金属AMを核とする「製造基盤」が結びつく点に意味がある。ISS後を見据えたステーション開発では、量産性と品質を両立する製造技術の重要度が増すため、AM技術の高度化は競争力に直結しやすい。映像・AMの両面で宇宙領域の取り組みを拡張する姿勢は、民間主導の軌道上インフラ市場の成熟を示す動きとして注目される
【参照情報】
公式リリース
Nikon Announces Investment in U.S.-based Vast, Inc.
https://www.nikon.com/company/news/2026/0306_01.html
参照記事
Nikon Invests in Vast: Vastronauts, Analysis
https://3dprint.com/324410/nikon-invests-in-vast-vastronauts-analysis/amp/