【要点】
・スペインの光学ペイロード企業SATLANTISと、オーストラリアのNon-Earth Imaging(NEI)解析企業HEOが、宇宙状況把握(SDA)分野での協力に関する覚書(MoU)を締結した。
・本提携は、各国政府が他国に依存せず、自国でSDA能力(ソブリンSDA)を保有・運用できる体制の構築支援を目的とする。
・SATLANTISの高解像度光学センサーiMUECと、HEOの軌道上画像解析ソフトウェアHEO Inspectの連携を通じたソリューション展開を想定する。
・既存の地上レーダーでは得にくい、軌道上の衛星を別の衛星から撮影して分析するNEI技術を中核に据える。
・宇宙デブリの特定、自国衛星の異常兆候の把握、不審物体の接近監視など、宇宙資産の保護と安全確保への活用を見込む。
・両社は、センサーからデータ解析、運用支援までを組み合わせた提供形態を掲げ、導入負荷の低減を狙う。
・特定の同盟国や商用データ提供者への依存を抑え、各国の戦略に基づく宇宙環境監視の選択肢を広げる。
・混雑が進む低軌道(LEO)での衝突回避や国家安全保障上のリスク管理において、自立型SDAの重要性が高まっている。
【編集部コメント】
宇宙の地政学的リスクが高まる中、自国の資産を自国の「目」で守るSDA(宇宙状況把握)の自立は、多くの政府にとって喫緊の課題だ。光学ハードウェアに強いSATLANTISと、解析ソフトウェアで先行するHEOのタッグは、監視・分析機能を組み合わせて提供するモデルと言える。大国だけでなく新興宇宙開発国にとっても、独自の監視能力を段階的に獲得できる枠組みとして注目される。
【参照情報】
公式リリース
SATLANTIS and HEO Sign MoU to Deliver Sovereign Space Domain Awareness Capabilities to Governments
https://www.satlantis.com/satlantis-and-heo-sign-mou-to-deliver-sovereign-space-domain-awareness-capabilities-to-governments/
参照記事
HEO And SATLANTIS Sign MoU To Better Provide Sovereign Space Domain Awareness
https://orbitaltoday.com/2026/03/05/heo-and-satlantis-sign-mou-to-better-provide-sovereign-space-domain-awareness/