【要点】
・シンガポール貿易産業省(MTI)と韓国政府は、2006年に発効した韓国・シンガポール自由貿易協定(KSFTA)の格上げ交渉開始を発表した。
・格上げ交渉では、従来の貿易・投資の枠組みに加え、宇宙、人工知能(AI)、量子技術、小型モジュール炉(SMR)など新興技術分野での協力が議題として示されている。
・参照記事では、サプライチェーンのレジリエンス強化や共同開発の促進を含む協力の方向性が報じられている。
・宇宙分野では、衛星関連やデータ活用などを含む産業協力の検討が示唆され、商業領域での連携余地拡大が見込まれる。
・両国は既存のデジタル分野の枠組みを踏まえつつ、より包括的な経済協力に向けた制度整備を進める方針を示した。

【編集部コメント】

FTA格上げ交渉に宇宙が明示的に含まれた点は、宇宙を産業競争力と安全保障の両面から扱う政策領域として位置づける動きがアジアでも強まっていることを示す。協定枠組みの更新は、衛星データ利活用や関連サプライチェーンの連携を後押しし得る一方、実効性は交渉結果と具体的な実装案件の形成に左右される。今後、共同プロジェクトや制度設計の具体化が進むかが注目点となる。
【参照情報】
公式リリース
Joint Statement on the launch of negotiations on the upgrade of the Free Trade Agreement between the Government of the Republic of Korea and the Government of the Republic of Singapore
https://www.mti.gov.sg/newsroom/joint-statement-on-the-launch-of-negotiations-on-the-upgrade-of-the-free-trade-agreement-between-the-government-of-the-republic-of-korea-and-the-government-of-the-republic-of-singapore/
参照記事
South Korea, Singapore launch FTA upgrade focused on AI, SMR nuclear, space, and quantum
https://www.digitimes.com/news/a20260302PD238/singapore-south-korea-fta-nuclear-security.html