【要点】
・Fujitsuは次世代無線通信やレーダー向けに窒化ガリウム(GaN)を用いた高効率パワーアンプを開発した。
・同社によると電力変換効率74.3%を達成し世界最高効率としている。
・高周波帯であるFR3帯(7GHz〜24GHz帯)において優れた出力特性と低消費電力の両立を狙う。
・結晶成長技術と独自のゲート構造を採用することで電子の散乱を抑え電力ロスを低減した。
・本技術は6Gモバイル通信基地局の省電力化や衛星搭載用レーダーの小型化につながるとされる。
・消費電力の低減により冷却システムを簡素化できるため機器全体の軽量化と長寿命化に寄与する。
・宇宙用途も見据え厳しい温度環境を想定した評価を進め宇宙グレードへの適用も視野に入れる。
・Fujitsuは本デバイスの実用化を通じてグリーンな通信インフラの構築を支援するとしている。
【編集部コメント】
電力変換効率の大幅な向上は、熱処理問題が深刻な宇宙用デバイスにおいてゲームチェンジャーとなる。74.3%という高効率は、衛星の小型化や搭載できるセンサーの多機能化を可能にする。6Gインフラの覇権争いにおいても、Fujitsuのこの基幹部品技術は日本の国際競争力を左右し得る強力なカードになるだろう。
【参照情報】
参照記事
無線通信やレーダーの消費電力を低減する世界最高効率のGaNパワーアンプを開発
https://global.fujitsu/ja-jp/technology/research/article/topics/202603-gan-fr3-mishemt
参照記事
世界最高の電力変換効率74.3%達成…富士通、高効率GaN増幅器を開発
https://newswitch.jp/p/48558