【要点】
・University of Nebraska–LincolnのMichael P. Sealyらの研究チームが、宇宙環境での金属積層造形(3Dプリンティング)に用いる粉末材料の特性評価に関する研究をnpj Advanced Manufacturingに発表した
・地上では重力が粉末の敷き詰め(レイヤリング)を助ける一方、微小重力下では粒子の付着力などの影響が相対的に大きくなり、均一な層形成が難しくなる点を課題として整理した
・粒径分布(PSD)や粒子形状が、微小重力下での流動性や充填密度に与える影響を定量化するアプローチを示した
・画像解析手法とレーザー回折法の組み合わせにより、宇宙環境での品質管理に有用となり得る評価手順を提示した
・月や火星での現地製造を見据え、補給に依存しにくい部品製造・補修に向けた基礎知見として位置付けられる
【編集部コメント】
「宇宙で3Dプリントする」という構想を支える基礎研究です。粉末が微小重力でどう振る舞うかを把握できなければ、狙い通りの層を作れず、部品精度にも直結します。粉末特性の評価手順を積み上げることは、将来の月面・火星拠点でのオンデマンド製造を現実に近づける重要な一歩です。
【参照情報】
公式リリース
Powder characterization for in-space additive manufacturing
https://www.nature.com/articles/s44334-026-00071-2
参照記事
Powder Characterization Advances In-Space 3D Printing
https://bioengineer.org/powder-characterization-advances-in-space-3d-printing/