【要点】
・フィンランドのReOrbitはスペインの衛星運用会社SLIと小型静止軌道(GEO)衛星5機の製造契約を締結した。
・契約総額は1億5000万ユーロ(約245億円)に達し欧州の小型GEO市場における最大級の案件となる。
・ReOrbitは高度なソフトウェア定義(Software-defined)技術を搭載した衛星バス「Gluon」を提供する。
・この衛星は軌道上での柔軟な再設定が可能であり市場の需要に応じた通信容量の変更や任務の変更に対応する。
・小型GEO衛星は従来の大型衛星に比べて製造コストが低く打ち上げまでのリードタイムを大幅に短縮できる。
・SLIはこれらの衛星を用いて欧州全域やアフリカ, 中東地域を対象とした高帯域通信サービスの拡充を図る。
・両社の提携は欧州全域の宇宙産業におけるデジタル化と機動的な宇宙インフラ構築のトレンドを反映している。
・初号機の打ち上げは2020年代後半を予定しており静止軌道の商用利用における新たなモデル確立を目指す。
【編集部コメント】
静止軌道衛星の「小型化・デジタル化」は、巨額投資を必要とした衛星ビジネスの参入障壁を劇的に下げている。ReOrbitのソフトウェア定義技術は、打ち上げ後の仕様変更を可能にすることで、衛星運用の経済的リスクを大幅に軽減する。欧州勢がこのニッチかつ高付加価値な分野で強力なコンソーシアムを形成した意義は極めて大きい。
【参照情報】
公式リリース
ReOrbit and SLI sign €150m contract for small GEO satellites
https://www.prnewswire.com/news-releases/reorbit-and-sli-sign-150m-contract-for-small-geo-satellites-302718751.html
参照記事
ReOrbit and SLI sign €150m contract for small GEO satellites
https://www.bolsamania.com/nota-de-prensa_amp/mercados/reorbit-and-sli-sign-150m-contract-for-small-geo-satellites–22102488.html