【要点】
・SSC Spaceとスウェーデン国防装備庁(FMV)が衛星打ち上げ能力の確立に関する契約を締結した。
・契約規模は2億900万スウェーデン・クローナ(約2000万ドル)に上り、Esrange宇宙センターを活用する。
・本合意はスウェーデン軍が独自の衛星を軌道へ投入する自律的な国家能力を保有することを目指す。
・2023年に決定された約10億クローナ規模の国家宇宙能力強化に向けた投資の一環である。
・ミッションの執行を確実にするための地上インフラや保護システムの整備が契約に含まれる。
・2028年までの運用開始を目標としており、自国のみならず同盟国の打ち上げ支援も視野に入れる。
・SSC Spaceは打ち上げ車両のパートナーとしてFirefly Aerospaceと連携し準備を進める。
・地政学的リスクの高まりを受け、宇宙ドメインにおける即応性と自由な行動能力を強化する。

【編集部コメント】

Esrangeが軍事的な軌道打ち上げ拠点として公式に位置づけられたことは、北欧および欧州全域の安全保障戦略において極めて重要な転換点である。ロシアに近い地理的特性を活かしつつ、軍主導の自律的な宇宙アクセスを確保する動きは、近年の「宇宙の戦域化」に対するスウェーデンの危機感の表れといえる。
【参照情報】
公式リリース
SSC Space signs agreement with FMV on satellite launch from Esrange
https://sscspace.com/news/agreement-with-fmv-on-satellite-launch-capability/
参照記事
Swedish military advances Esrange satellite launch site plans with SSC Space
https://orbitaltoday.com/2026/03/16/sweden-opens-esrange-to-military-orbital-launches/