【要点】
・国防高等研究計画局(DARPA)は、放射線エネルギーを直接電気に変換する「Rads to Watts」プログラムを開始した。
・従来の原子力電池(RTG)が熱を介して発電するのに対し、半導体を用いて放射線を直接電力に変える「ラジオボルタ効果」を利用する。
・これにより、極寒の宇宙空間や深海などの過酷な環境下で、数十年にわたりメンテナンスフリーで稼働するセンサーや通信機器の実現を目指す。
・小型化と高効率化を両立させ、将来の長距離宇宙探査機や持続的な防衛インフラの電力供給源として活用する計画。

【編集部コメント】

「熱」を介さない発電は、熱管理が死活問題となる宇宙用機器にとって大きな転換点になり得る。この長寿命電源が実用化されれば、遠隔地や宇宙空間での常時監視・通信インフラの設計自由度が一段と高まる。
【参照情報】
公式リリース
Rads to Watts
https://www.darpa.mil/research/programs/rads-watts
参照記事
DARPA aims for ‘radiovoltaic’ nuclear battery to power sensors for decades
https://interestingengineering.com/energy/radiovoltaic-nuclear-battery-darpa