【要点】
・NASAの有人月周回ミッション「Artemis II」に使用されるSLSロケットとOrion宇宙船が、ケネディ宇宙センターの39B発射台に到着した。
・組立棟(VAB)から発射台までの約6.4kmを、クローラー・トランスポーター2により約11時間かけて慎重に移動(ロールアウト)させた。
・強風の影響で開始が数時間遅れたものの、3月20日午前11時21分(現地時間)に据え付けを完了した。
・NASAは4月1日から始まる打ち上げウィンドウでの発射を目指しており、地上チームは最終的な点検と燃料充填試験の準備に入る。
・本ミッションには、4名の宇宙飛行士(米国3名、カナダ1名)が搭乗し、1972年以来初となる有人月周回飛行を行う予定である。
・機体のヘリウム漏れ問題などの修復を終えての再登場であり、4月中の打ち上げ成功がプログラム全体の継続性にとって極めて重要となっている。

【編集部コメント】

ついに役者が舞台に揃った。数々の遅延を乗り越えて発射台に立つSLSの姿は、50年ぶりの有人月探査再開への執念を感じさせる。4月1日の最短打ち上げは非常にタイトなスケジュールだが、ここで成功すれば、後続のアルテミスIII(月面着陸)に向けた道筋がようやく現実味を帯びてくる。世界中がこの「巨人の目覚め」を注視している。
【参照情報】
公式リリース
NASA’s Artemis II Rocket Arrives at Launch Pad 39B
https://www.nasa.gov/blogs/missions/2026/03/20/nasas-artemis-ii-rocket-arrives-at-launch-pad-39b/
参照記事
NASA’s Artemis II rocket rolls to launch pad in final bid to meet April deadline
https://www.livescience.com/space/space-exploration/nasas-artemis-ii-rocket-rolls-to-launch-pad-in-final-bid-to-meet-april-deadline