【要点】
・カリフォルニアを拠点とするReflect Orbitalは、宇宙に巨大な鏡を配置し、夜間の地上に太陽光を反射させて販売する計画を推進している。
・独自の反射衛星により、特定のエリア(太陽光発電所、建設現場、災害地域など)にオンデマンドで日光を届ける「光のスポット」を提供する。
・創業者ベン・ノバック氏は、これにより太陽光発電を24時間利用可能にし、化石燃料への依存を減らせると主張した。
・一方で、科学者や天文学者からは「夜空の環境に対する前例のない攻撃だ」として、生態系や人間の睡眠サイクル、天文観測への悪影響を懸念する声が噴出している。
・同社は現在、FCCに対し初の試験衛星「EARENDIL-1」の打ち上げ許可を申請中であり、早ければ2026年夏の打ち上げを目指す。
・計画では2029年までに1000機、2035年までに5万機の衛星展開を視野に入れている。
・価格は1時間の照射で最低5000ドルを想定し、光は必要に応じてオンオフを切り替え可能だとしている。
【編集部コメント】
「夜に太陽を呼び戻す」というSFのような構想が、商業ビジネスとして具体化し始めた。エネルギー問題の解決策としては魅力的だが、光害や生態系への影響は計り知れない。一民間企業の判断で「地球の夜」を書き換えて良いのかという倫理的・法的な議論は避けられず、FCCの審査結果が今後の宇宙利用の境界線を左右することになる。
【参照情報】
公式リリース
A company wants to launch space mirrors. All to the head-shaking chagrin of scientists.
https://theweek.com/science/space-mirrors-more-daylight-environmental-concerns
参照記事
US startup wants to sell sunlight from space at night
https://www.moneycontrol.com/world/us-startup-wants-to-sell-sunlight-from-space-at-night-article-13863854.html