【要点】
・米国宇宙軍は月軌道周辺のシスルナ空間における領域把握戦略を正式に公表した。
・AFRL主導の技術実証機Oracle-Mのエンジン燃焼試験(ホットファイア)を実施し節目を達成した。
・月・地球系のラグランジュ点を含む広大な空間の監視能力向上を目的とする。
・各国の月面活動の拡大を受け、軌道上の脅威検知と状況把握の強化を急ぐ。
・Oracle-Mは低軌道(LEO)を離れシスルナ空間へ向かうための推進系とセンサーを搭載する。
・取得されたデータは将来の月面活動の安全確保や商業航行の支援などでの活用を視野に入れる。
・宇宙軍内の調達構造を刷新しシスルナ関連技術の迅速な取得と配備を推進する。
・本戦略は月周回軌道までを含む領域把握能力の強化を打ち出した。
【編集部コメント】
シスルナ空間はもはや科学探査の場から安全保障上の重要領域へと変貌している。Oracle-Mの試験での節目達成は、遠方軌道での持続的な監視と機動に向けた技術基盤の整備における前進といえる。民間の月進出が加速する中、宇宙軍が航行の安全と脅威監視の役割を明確化することは、産業側の見通しを支える可能性がある。
【参照情報】
公式リリース
Oracle-M Hot Fire Test: Cislunar Space Awareness
https://www.ssc.spaceforce.mil/Newsroom/Article/4176371/oracle-m-hot-fire-test-a-major-milestone-in-cislunar-space-situational-awarenes
参照記事
Space Force Formalizes Cislunar Strategy Amid Acquisition Restructuring
https://satnews.com/2026/03/18/space-force-formalizes-cislunar-strategy-amid-acquisition-restructuring/