【要点】
・国防総省は、全米ミサイル防衛シールド「Golden Dome」の推定コストが100億ドル増加し、約1850億ドル(約28兆円)になったと発表した。
・この増額は、宇宙ベースのセンサー、追跡能力、およびデータ輸送レイヤーの開発・配備を前倒しで加速させるために充てられる。
・宇宙軍のゲトライン将軍は、極超音速ミサイルや弾道ミサイルを軌道上から検知・追跡する「HBTSS」などの宇宙アセットの重要性を強調した。
・Golden Domeは地上の迎撃システムと宇宙の監視網を統合する巨大なアーキテクチャであり、Lockheed Martin、RTX、Northrop Grummanが主導的な役割を担う。
・一部の外部アナリストからは「最終的なコストは1兆ドルを超える」との懸念も出ているが、将軍は既存インフラの転用によりコストを抑制できると反論した。
・指向性エネルギー兵器(レーザー)や次世代AIを用いた自動迎撃システムの導入も、将来的な迎撃単価(Cost-per-kill)低減のために検討されている。

【編集部コメント】

かつての「スター・ウォーズ計画」を彷彿とさせる巨大プロジェクトだが、現在の焦点は「極超音速兵器」への対抗だ。1850億ドルという数字はあくまで「現時点の」見積もりであり、宇宙配備型の迎撃機まで含めれば、予算はさらに膨れ上がるだろう。軍需産業にとっては巨大な商機だが、議会からは透明性と実効性を問う厳しい声も上がっている。
【参照情報】
公式リリース
Pentagon’s Golden Dome Cost Estimate Grows to $185 Billion
https://www.airandspaceforces.com/pentagon-golden-dome-cost-estimate-grows-185-billion/
参照記事
Pentagon Raises Golden Dome Missile Defense Cost Estimate to $185 Billion
https://defence-industry.eu/pentagon-raises-golden-dome-missile-defense-cost-estimate-to-185-billion-amid-accelerated-space-capability-development/