【要点】
・NECは、総務省の委託事業として進めている「光通信衛星コンステレーション」の技術実証衛星に向け、搭載機器の設計を完了した。
・低軌道(LEO)衛星間および地上との間で、10Gbps以上の超高速・大容量な光通信を実現するための基幹技術を開発。
・大気揺らぎによる影響を補正する高度なポインティング制御技術や、小型軽量化された光通信ターミナルを統合した。
・本設計の完了により、実機(プロトタイプ)の製造および環境試験のフェーズに移行し、2027年度の打ち上げを目指す。
・電波干渉を受けず、秘匿性の高い光通信網を構築することで、災害時の通信確保や防衛用途での活用を想定している。
・NECは長年培った光ディスク技術や通信インフラの知見を宇宙分野に転用し、グローバルな光コンステレーション市場での競争力を高める。

【編集部コメント】

「宇宙の光回線」とも言えるコンステレーション構築に向け、NECが着実な一歩を記した。米国のSDAコンステレーションに呼応する形で、日本独自のセキュアな高速通信網を持つことは、情報主権の観点からも極めて重要だ。10Gbpsという速度は、衛星データがもはや特殊なものではなく、地上の光ファイバーと同等に扱える時代の到来を告げている。
【参照情報】
公式リリース
NEC、日本初の光通信衛星コンステレーション技術実証衛星搭載機器の設計を完了
https://jpn.nec.com/press/202603/20260319_03.html
参照記事
NEC、光通信衛星コンステレーションの実現に向けた技術実証衛星に搭載する機器の設計を完了
https://active.nikkeibp.co.jp/atcl/r/19/RSP704669_19032026/