【要点】
・月探査スタートアップのispaceは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙戦略基金」事業における月面輸送技術開発プロジェクトに採択された。
・「月極域における高精度着陸技術」の開発が主眼であり、起伏の激しい極域に誤差数百メートル単位でピンポイント着陸する能力を目指す。
・本事業を通じて、最大200億円規模の支援を受ける見込みであり、中大型ランダー(月着陸船)の開発を加速させる。
・同社はNASAの「CLPS(商業月面輸送サービス)」にも参画しており、日米両国の月探査ミッションを支える主要な輸送プロバイダーとしての地位を固める。
・水資源の存在が期待される月極域の探査を、日本の民間企業が技術面からリードする。

【編集部コメント】

ispaceがこの巨大な支援を獲得したことは、日本政府が「月面輸送」を国家の重要インフラと位置付け、同社にその命運を託したことを意味する。世界的な月面開発レースにおいて、着陸精度は資源確保の勝敗を分ける決定的な技術であり、ここへの集中投資は非常に戦略的だ。
【参照情報】
公式リリース
ispace Selected by Japan’s Space Strategy Fund for “High Precision Landing Technology in Lunar Polar Regions”
https://ispace-inc.com/news/?p=8438
参照記事
ispace、JAXA宇宙戦略基金で最大200億円支援獲得 NASA案件も担い月面輸送開発が進展
https://minkabu.jp/news/4466264