【要点】
・スペインの宇宙スタートアップArkadia Spaceは、総額1450万ユーロの資金調達を実施した。
・今回の資金調達には欧州イノベーション会議(EIC)からの助成金と投資が含まれている。
・同社は過酸化水素をベースとした環境負荷の低い「グリーン推進システム」の開発加速を掲げている。
・従来の毒性が高いヒドラジンに代わる代替推進剤としての商用化を目指す。
・調達資金はエンジンの地上試験施設の拡充や、軌道上実証に向けた準備に充てるとしている。
・同社は触媒技術により、点火特性や推力制御性能の向上を狙うとしている。
・衛星の軌道維持や寿命末期の離脱運用などでの採用拡大に向け、メーカー各社への提案を進めるとしている。
・欧州で持続可能性が重視される中、低毒性推進の需要拡大を見込む。

【編集部コメント】

欧州では推進剤の脱毒性化が進みつつあり、過酸化水素系の推進は運用面での取り扱い性向上が期待される領域だ。Arkadia Spaceの資金調達は、地上試験や軌道上実証など、商用化に必要なステップを進めるための資金確保として位置付けられる。今後は実証結果の定量データと、どの衛星バスやミッションで採用が進むかが注目点となる。
【参照情報】
公式リリース
Arkadia Space raises €14.5M for green propulsion
https://arkadiaspace.com/news/
参照記事
Arkadia Space raises €14.5M for green propulsion system
https://thenextweb.com/news/arkadia-space-14-5m-eic-hydrogen-peroxide