【要点】
・米国空軍大学はAgile Combat Employment(ACE)戦略における宇宙太陽光発電(SBSP)の活用を検討した。
・紛争地域やインフラの乏しい遠隔拠点に対し、宇宙から電力を無線伝送することでレジリエンス強化を狙う。
・従来の燃料輸送に頼る電力供給ではサプライチェーン脆弱性が課題となり得るとして、SBSPを解決策候補として位置づける。
・Air Force Research Laboratory(AFRL)が推進するSSPIDRの取り組みを踏まえ、実運用を見据えた運用構想の検討を進める。
・マイクロ波を用いた電力伝送により、天候や昼夜の影響を受けにくい電力供給の実現を目指す。
・本コンセプトは小規模かつ分散型の拠点を迅速に展開するACEの教義と親和性が高いとする。
・将来的な技術成熟により、軍事拠点のみならず災害被災地への緊急電力供給への転用も視野に入れる。
・宇宙アセットを「エネルギーの源泉」として位置づけ、現代戦における物流上の優位性確保に繋げる狙いがある。
【編集部コメント】
宇宙太陽光発電の軍事利用検討は、宇宙インフラがエネルギー安全保障の選択肢になり得ることを示唆している。燃料輸送リスクの低減と、場所を問わない電力供給能力は戦術的柔軟性の向上に繋がる可能性がある。民生転用が進めば、SBSPは宇宙経済圏の収益モデルを拡張するテーマにもなり得る。
【参照情報】
公式リリース
Space-based solar power concept explores energy resilience for Agile Combat Employment
https://www.maxwell.af.mil/News/Display/Article/4444289/space-based-solar-power-concept-explores-energy-resilience-for-agile-combat-employment/
参照記事
Space-based solar power concept explores energy resilience for Agile Combat Employment
https://www.maxwell.af.mil/News/Display/Article/4444289/space-based-solar-power-concept-explores-energy-resilience-for-agile-combat-emp/