【要点】
・低軌道(LEO)衛星コンステレーションの普及を背景に、衛星通信インフラのサイバーリスクが課題として意識されている。
・米国国家安全保障局(NSA)とオーストラリアサイバーセキュリティセンター(ACSC)が共同指針を公開した。
・本指針は政府機関や民間オペレーターを対象に、LEOシステムで想定される脅威と低減策の考え方を提示している。
・衛星,地上局,ユーザー端末,管理ネットワークの各セグメントにおけるリスクを整理している。
・サプライチェーンを通じた不正コンポーネント混入や、通信の傍受・妨害といった脅威への注意喚起を行っている。
・ゼロトラストの考え方やエンドツーエンド暗号化など、多層的な防御策の導入を推奨している。
・宇宙資産の重要性が増す中、サイバー事案がサービス継続に与える影響についても言及している。
・両機関は同盟国や民間との情報共有を含め、レジリエンス向上につながる取り組みを促している。

【編集部コメント】

LEO衛星通信は軍民双方での利用が広がり、地上系を含むサイバー防御の重要性が増している。NSAとACSCの共同指針は、設計段階から運用までを通したリスク低減の考え方を整理する動きといえる。今後は、指針が民間オペレーターの設計要件や運用手順にどう反映され、コストとセキュリティの最適点がどこに定まるかが注目点となる。
【参照情報】
公式リリース
NSA and ASD’s ACSC Release Joint Guidance on LEO SATCOM System Risks
https://www.nsa.gov/Press-Room/Press-Releases-Statements/Press-Release-View/Article/4439820/
参照記事
New joint intel report warns of cyber threats to growing LEO satellite constellations
https://breakingdefense.com/2026/03/new-joint-intel-report-warns-of-cyber-threats-to-growing-leo-satellite-constellations/