【要点】
・ESAは軌道上でのデータ伝送と処理の高度化に向けた7件の実証ミッションを進めており、3月30日のTransporter-16では8機のCubeSatと1基のhosted payloadが軌道に投入された。
・Greek Connectivity ProgrammeではOptiSat、PeakSat、ERMIS関連衛星が光通信端末や5G対応の通信実証に取り組み、Hellenic Space Dawnは後続便での打ち上げを予定する。
・Pioneer Partnership ProjectsではSpire GlobalのMission SaaSとAAC Clyde SpaceのMission VIREON™が、衛星間光通信や地球観測データ提供能力の実証を進める。
・BelgiumのEDGXはAI対応のオンボードデータ処理ユニットSTERNAをhosted payloadとして投入し、軌道上での処理性能と電力消費を評価する。
・一連の実証は、無線周波数帯と地上局時間の制約を補完する高スループット通信と軌道上処理の有効性を検証する狙いがある。

【編集部コメント】

宇宙由来データの増加で、無線周波数帯と地上局時間はすでに大きな制約になっている。今回の実証群は、光通信と軌道上データ処理を組み合わせてこのボトルネックをどこまで緩和できるかを、実運用に近い条件で試す点に意義がある。欧州全域の企業や研究機関が関わる構成でもあり、商用宇宙通信インフラと関連サプライチェーンの底上げにつながる可能性がある。
【参照情報】
公式リリース
Seven missions launched to test optimised data transfer from space
https://www.esa.int/Applications/Connectivity_and_Secure_Communications/Seven_missions_launched_to_test_optimised_data_transfer_from_space
参照記事
ESA Launches 7 New Missions to Supercharge Space Data Transfer
https://www.universetoday.com/articles/esa-launches-7-new-missions-to-supercharge-space-data-transfer