【要点】
・Purdue Universityの研究チームは、宇宙空間での粉末ベース積層造形に向けた粉末特性評価と製造課題を整理したレビュー論文をnpj Advanced Manufacturingに発表した。
・論文では、微小重力、真空、極端な温度変動の下で、粉末の流動性、充填性、取り扱いが難しくなる点を主要課題として挙げている。
・月レゴリスや軌道上の金属デブリを粉末原料として活用する可能性を示しつつ、粉末特性評価法やリアルタイム監視技術を宇宙環境に合わせて改良する必要性を指摘した。
・研究は、将来の月面基地や深宇宙探査で、工具、居住設備、予備部品を現地資源から製造するための基盤整備につながる内容だ。

【編集部コメント】

「宇宙でプリントボタンを押すだけ」という未来を実現するには、まず粉末そのものが宇宙環境でどう振る舞うかを把握する必要があります。今回の研究は、宇宙工場の材料設計と品質管理の土台を整理した意味合いが強く、実装段階へ進む前の重要な基礎固めと位置付けられます。
【参照情報】
公式リリース
Powder characterization for in-space additive manufacturing
https://www.nature.com/articles/s44334-026-00071-2
参照記事
Purdue researchers study powders for in-space Additive Manufacturing
https://www.metal-am.com/purdue-researchers-study-powders-for-in-space-additive-manufacturing/