【要点】
・University of BaselとETH Zurichなどの研究チームは、4脚歩行ロボット「ANYmal」を用いた半自律型の惑星探査システムの試験結果を発表した
・通信遅延が大きい火星などでの運用を想定し、ロボットが複数の岩石ターゲットを順次調査して鉱物データを収集する「半自律型マルチターゲット戦略」を検証した
・University of Baselの「Marslabor」での試験では、自律ミッションは12~23分で完了し、人間が逐次誘導する41分の運用より短時間で複数地点を調査した
・石膏、炭酸塩、玄武岩、ダナイト、斜長岩などの識別に成功しており、将来の月・火星探査で資源探査やバイオシグネチャー探索を効率化する可能性が示された

【編集部コメント】

これまでのローバー(車輪型)が慎重に一歩ずつ地球の指示を待っていたのに対し、この「犬型」ロボットは自ら判断しながら複数地点を素早く回れます。複雑な地形に強く、「まず広く探して有望地点を絞る」という役割に向いており、月面基地建設前の先遣調査にも適したアプローチと言えます。
【参照情報】
公式リリース
Legged robot could accelerate resource prospecting on the Moon and Mars
https://www.eurekalert.org/news-releases/1121697
参照記事
Scientists are building AI-powered robots with legs that will explore Mars without human control
https://www.earth.com/news/semi-autonomous-ai-powered-robots-with-legs-being-tested-for-mars-exploration/