【要点】
・NASAはArtemis IIで、Orion spacecraftに搭載したOrion Artemis II Optical Communications System(O2O)を用い、有人月周回試験飛行でレーザー通信の運用実証を行っている。
・O2Oは赤外線レーザーを使ってデータを送受信する仕組みで、従来の無線通信より1回の伝送で多くのデータを扱えることが特徴とされる。
・NASAによると、O2O端末は4インチ望遠鏡、モデム、制御装置で構成され、地上側ではニューメキシコ州のWhite Sands Complexとカリフォルニア州のTable Mountain Facilityが信号を受信する。
・2026年4月6日のArtemis II Flight Day 6では、NASAが月フライバイをライブ中継し、Orionのカメラ映像について通信帯域やシステム条件で画質が変動すると説明した。
・NASAは、O2Oが将来の月・火星探査向け高帯域通信システムの布石になると位置付けている。
【編集部コメント】
Artemis IIでは、月へ人を送るだけでなく、その道中で将来の深宇宙通信基盤も試されています。O2Oのポイントは、単なる高速化ではなく、有人探査で必要な映像、科学データ、機体情報をより効率よく地球へ返す運用実証にあります。月・火星探査が長期化するほど、こうした光通信技術の重要性は一段と高まっていくでしょう。
【参照情報】
公式リリース
NASA O2O Optical Communications on Artemis II
https://www.nasa.gov/technology/space-comms/o2o/
参照記事
オリオン宇宙船のレーザー通信システムは、アルテミスIIミッションにおける画期的な技術だった。
https://www.vietnam.vn/ja/he-thong-lien-lac-laser-cua-tau-orion-dot-pha-trong-su-menh-artemis-ii