【要点】
米宇宙軍の宇宙システムコマンド(SSC)は11月28日、海軍研究所(NRL)が開発した可搬式アンテナシステム「TREx(Transmit/Receive Enterprise)」を研究開発段階から運用プロトタイプに移行したと発表した。
この措置は、SSCが推進する「統合アンテナマーケットプレイス(JAM)」の実証結果を踏まえたもので、クラウドベースの共通インターフェースを用いて衛星運用センターと政府・商用アンテナ資産を接続する仕組みを備える。
TREx は今後、宇宙開発庁(SDA)の衛星運用支援に加え、米海洋大気庁(NOAA)の環境衛星データの受信など、防衛以外の行政ミッションにも利用される計画である。
【編集部コメント】
TRExの運用段階への移行は、衛星通信インフラをより柔軟に提供する「サービス型地上局」への転換を示す動きと位置付けられる。
特に、JAMを通じて異なる組織が保有するアンテナ資産を統合的に利用できる仕組みは、急速に増加する通信需要に対応するうえで有効であり、運用コストや展開速度の最適化につながる。
また、NOAAとの協力拡大は、防衛・民間の枠を超えて宇宙インフラを共有する取り組みとして、行政効率化の観点からも注目される。
【出典情報】
公式リリース
Space Systems Command – Space Systems Command Advances Antenna Services with Successful TREx Transfer during JAM:
https://www.ssc.spaceforce.mil/Newsroom/Article-Display/Article/4335249/space-systems-command-advances-antenna-services-with-successful-trex-transfer-d
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