【要点】
報道によると、北京市科学技術委員会と北京星航宇宙空間技術研究院は、地球低軌道に大型の「宇宙計算センター」を構築する計画を明らかにした。
高度700?800kmにデータ処理専用衛星群を配置し、2035年までにギガワット級の電力供給能力を備えた計算基盤を整備する構想である。
計画は3段階で進められ、第1フェーズ(2025?2027年)では技術実証と初期衛星コンステレーションを構築し、最初の実験衛星は2025年末から2026年初頭に打ち上げられる予定とされる。
軌道上の太陽光エネルギーと自然冷却環境を利用し、AI処理などの大量演算を宇宙側で完結させることで、地上へのデータ転送遅延を低減する狙いがある。
【編集部コメント】
電力消費と冷却コストが課題となる地上データセンターに対し、宇宙の環境を計算資源として利用する構想は、AI時代の新しいインフラモデルとして注目される。
特に、軌道上でデータ処理を行うエッジコンピューティングは、監視・測位・通信サービスにおける応答性を向上させ、軍事・防災などの分野で大きな利点をもたらす可能性がある。
中国がこの分野で先行することは、宇宙インフラ競争の新たな焦点となり、国際的な技術動向にも影響を与えるだろう。
【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし
参照情報(報道)
Yicai Global:
https://www.yicaiglobal.com/news/beijing-institute-to-build-chinas-first-space-computing-center-800-km-above-earth
China Daily:
https://www.chinadaily.com.cn/a/202511/28/WS6928ff2fa310d6866eb2bde4.html
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