【要点】
欧州宇宙機関(ESA)は11月27日、無人再使用型宇宙往還機「スペースライダー」の初飛行を2028年に実施する計画を明らかにした。この発表は、着陸地点として選定されたポルトガル・アゾレス諸島サンタマリア島に宇宙ハブを整備する協定の調印式にあわせて行われたもの。スペースライダーは全長約8メートルで、低軌道に最大2か月滞在し、軌道上実験や技術実証を行った後に滑走路着陸する設計となっている。初飛行は商業ペイロードを搭載する実証ミッションと位置付けられ、ギアナ宇宙センターから改良型Vega-Cロケット(P160C型)で打ち上げられる予定である。
【編集部コメント】
欧州で往還型宇宙機の運用能力を確立するうえで、今回のスケジュール確定は重要な進展といえる。特にサンタマリア島を着陸拠点とする計画は、大西洋上に欧州独自の宇宙インフラを形成する取り組みとして長期的意義が大きい。実証ミッションには複数の商業利用者が関心を示しており、Vega-C改良型の運用開始と並行して、欧州の宇宙輸送体系強化に寄与する可能性がある。
【出典情報】
公式リリース
Portugal Space ? Portugal and ESA sign an agreement for the Space Rider to land in Santa Maria:
https://ptspace.pt/portugal-and-esa-sign-an-agreement-for-the-space-rider-to-land-in-santa-maria/
参照情報(報道)
ESA ? Cooperation agreement for the development of a space hub on the Santa Maria island of the Azores:
https://www.esa.int/ESA_Multimedia/Images/2025/11/Cooperation_agreement_for_the_development_of_a_space_hub_on_the_Santa_Maria_island_of_the_Azores
Inaugural Space Rider Flight to Occur in 2028
https://europeanspaceflight.com/inaugural-space-rider-flight-to-occur-in-2028/
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