【要点】
米宇宙軍(USSF)宇宙システムコマンド(SSC)は、戦略宇宙作戦を支える戦闘管理・指揮統制システム「Kronos」の近代化に向け、民間企業の先端ソフトウェア技術を積極的に導入する方針を示した。
Air & Space Forces Magazine によれば、Kronos は国家宇宙防衛センター(NSDC)などで運用されている複数のレガシーC2システムを統合し、衛星監視・脅威分析・ターゲティング・意思決定支援を一元化するプラットフォームである。
今回のアップグレード方針には、意思決定の迅速化、作戦計画立案の効率化、マルチドメイン作戦における共通状況認識(COP)の確立が含まれ、将来のミサイル防衛構想「Golden Dome(ゴールデン・ドーム)」の実現に向けた基盤技術として位置付けられている。
【編集部コメント】
宇宙空間が本格的に「戦闘領域」と化す中、膨大な軌道データをリアルタイム解析し、指揮官判断を支援するC2システムの高度化は最重要課題となっている。
宇宙軍が大型・長期開発の軍用システムから脱却し、アップデートサイクルの速い民間ソフトウェアを積極採用する姿勢は、米国の宇宙防衛アーキテクチャがアジャイル型へと移行した象徴的事例である。
C2プラットフォームの柔軟性が高まれば、商用衛星・軍用衛星・センサー網を横断する統合運用能力も向上し、西側宇宙防衛ネットワーク全体の即応性と回復力が強化されるだろう。
【出典情報】
参照情報(報道)
Air & Space Forces Magazine:
https://www.airandspaceforces.com/space-force-battle-management-c2-tools-kronos/
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