【要点】
米国防高等研究計画局(DARPA)は、シスルナ空間の微小物体を検出・追跡する新たな監視プログラム「TBD2」を開始した。
報道によれば、この計画は地球から約150万キロメートル離れたラグランジュ点付近を含む深宇宙領域を観測対象とし、従来の光学方式では捉えにくい暗い物体を識別するために、Track-Before-Detectアルゴリズムを活用する。
想定される観測機器は口径0.5メートル以下、消費電力600ワット以下とされ、限られたリソース環境下で95%以上の検出確率を実現する計算性能が求められる。
シスルナ空間の活動増加を踏まえ、安全な航行と運用のための状況把握能力向上を目指す取り組みとされる。
【編集部コメント】
TBD2は、宇宙状況把握(SSA)の対象を地球周回軌道から深宇宙へ拡張する動きの一環と位置付けられる。
特に、限られた処理能力で高精度の検出を実現する要求は、将来の自律型探査機や深宇宙インフラに不可欠な技術基盤につながる。
月探査・輸送ミッションの増加を見据え、シスルナ空間の透明性確保は商業利用と安全保障の双方にとって重要な要件となる。
【出典情報】
公式リリース
公式リリースなし
参照情報(報道)
The Debrief:
https://thedebrief.org/darpa-launches-tbd2-the-first-deep-space-surveillance-network-to-track-tiny-spacecraft-millions-of-miles-from-earth/

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