【要点】
ルクセンブルク宇宙機関(LSA)は、カナダの宇宙企業CanadianSpaceMiningCorporation(CSMC)に対し、資源探査に向けた次世代量子センサー「QASM(QuantumAtomicSubsurfaceMapper)」の開発契約を授与した。
QASMは冷却原子干渉法を用いた量子重力計であり、軌道上から地球や他の天体の地下に眠る重要鉱物や水資源を高精度に検出・特定する。
CSMCは、本技術が従来の「干し草の中から針を探す」ような困難な資源探査を革新すると説明しており、欧州宇宙機関(ESA)の支援も受けつつ、EUとカナダの技術協力を推進する。
計画では2026年に初期の実験室実証を行い、続くフィールドテストを経て、数年以内の宇宙実証を目指す。
【編集部コメント】
本件は、宇宙資源探査における「量子センシング」の実用化に向けた重要な動きである。
従来の衛星探査技術では地下深部の構造把握に限界があったが、量子重力計による高感度マッピングは、資源特定プロセスを劇的に効率化する可能性がある。
ルクセンブルクは国家戦略として宇宙資源利用(ISRU)を推進しており、今回の契約もそのエコシステム強化の一環と位置付けられる。
また、本技術は重要鉱物の確保という経済安全保障の観点に加え、デュアルユース(軍民両用)技術としての側面も持ち合わせており、戦略的価値が高い。
【出典情報】
公式リリース
Luxembourg Space Agency awards contract to CSMC to Advance Quantum Sensing for Resource Exploration:
https://www.prnewswire.com/news-releases/luxembourg-space-agency-awards-contract-to-csmc-to-advance-quantum-sensing-for-resource-exploration-302624205.html
参照情報(報道)
The Quantum Insider:
https://thequantuminsider.com/2025/11/25/luxembourg-space-agency-awards-contract-to-csmc-to-advance-quantum-sensing-for-resource-exploration/
Canadian Mining Journal:
https://www.canadianminingjournal.com/news/space-mining-gets-quantum-leap-csmc-sensor-unveiled/
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