【要点】
ビンガムトン大学の学生組織「AeroBingRocketryResearchGroup」は、2019年から地上約100キロのカルマン線を超える宇宙到達を目標にロケット開発を続けている。
報道によると、約40人の学生が所属し、シミュレーション、モーター設計、製造、財務などの分野別チームに分かれて作業を分担している。
今秋にはビンガムトン郊外の消防施設で新型ロケット「Sabrina」の静的燃焼試験を行い、機体の軽量化と推進剤量の増加といった新しい設計を検証した。
試験後には部品を切断して内部を確認する破壊検査を実施し、再利用が難しい部品が多い中でも詳細なデータ取得を優先して改良点を洗い出している。
次の段階として、学生らは12月にカリフォルニアで最新ロケット「Mary」を打ち上げる計画であり、その結果を踏まえて約18か月後の宇宙到達を見込んでいると報道されている。
チームを率いるナサン・テイグ氏は、工学系以外の学生にも大きな裁量を与えることで、学習機会と責任感を両立させたプロジェクト運営を目指しているという。
【編集部コメント】
学生主導でカルマン線超えを目指す本プロジェクトは、大学レベルで高度なロケット工学とチーム運営を実地で学ぶ取り組みの一環と位置付けられる。
設計から資金調達までを学生が担う体制は、技術スキルだけでなくプロジェクトマネジメント能力を育成する仕組みとしても注目される。
今後予定される飛行試験の成果が、他大学の学生ロケット活動や宇宙関連教育プログラムの設計にどの程度影響を与えるかが焦点となる。
【出典情報】
公式リリース
AeroBing closer to goal of putting a rocket into space:
https://www.binghamton.edu/news/story/5936/aerobing-closer-to-goal-of-putting-a-rocket-into-space
参照情報(報道)
IT BOLTWISE:
https://www.it-boltwise.de/aerobing-binghamton-studenten-auf-dem-weg-ins-all.html
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