【要点】
NASAの次世代主力天文台「ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡」が、打ち上げに向けた重要な環境試験を相次いでクリアした。
2025年11月26日の報道によると、ゴダード宇宙飛行センターでの試験において、機体の外側部分(アウター・バレル・アセンブリ)はロケット上昇時の激しい音響と振動に耐えることを実証した。
一方、観測機器を搭載した内部構造体は、宇宙空間を模したチャンバー内での65日間に及ぶ熱真空試験を完了し、極低温環境下での機能性を確認した。
これにより、2つの主要コンポーネントを結合する準備が整い、年内にも天文台全体の組み立てが完了する見通しだ。
計画では2026年夏にケネディ宇宙センターへ輸送され、2027年5月までの打ち上げを目指す。

【編集部コメント】
本機は、ハッブル宇宙望遠鏡と同等の解像度を持ちながら100倍の視野を実現する「広視野」が最大の特徴であり、ダークエネルギーの解明や太陽系外惑星の探査において革命的なデータをもたらすと期待されている。
今回の振動・熱真空試験の完了は、個々のサブシステム検証から全機統合という最終フェーズへの移行を意味する重要なマイルストーンだ。
開発プロセスの最大の難所の一つを越えたことで、2027年の打ち上げスケジュール遵守に向けた信頼性が大きく向上したと言える。

【出典情報】
公式リリース
NASA’s Roman Observatory Passes Spate of Key Tests:
https://www.nasa.gov/missions/roman-space-telescope/nasas-roman-observatory-passes-spate-of-key-tests/
参照情報(報道)
Phys.org:
https://phys.org/news/2025-11-nasa-roman-observatory-spate-key.html
Universe Today:
https://www.universetoday.com/articles/nancy-grace-roman-has-been-shaken-frozen-and-screamed-at-now-its-ready-for-its-next-round-of-tests

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