【要点】
2025年11月24日の報道によると、中国の宇宙企業SpaceCirclingAerospaceTechnologyは、同社が開発する「QL-1」ロケットエンジンにおいて、金属3Dプリンティング技術を大規模に導入したことを明らかにした。
同社は、西安に拠点を置く3DプリンターメーカーBrightLaserTechnologies(BLT)と連携し、スラストチャンバー(推力室)、ターボポンプ、バルブなど20点以上の重要部品を積層造形で製造している。
この手法により、複雑な冷却流路や内部構造を一体成型することが可能となり、エンジンの燃焼効率向上とエネルギー損失の低減を実現した。
また、従来工法と比較して製造プロセスの合理化と開発サイクルの大幅な短縮に成功している。

【編集部コメント】
本件は、ロケットエンジンの心臓部製造におけるアディティブ・マニュファクチャリング(AM)技術の実用性を強調する事例である。
従来、複数の部品を組み合わせて製造していた複雑なコンポーネントを一体造形することで、軽量化と信頼性の向上を同時に達成している点は注目に値する。
中国の民間宇宙セクターでは、BLTのような国内の有力なAM装置メーカーとのエコシステム形成が進んでおり、これが開発スピードの加速とコスト競争力の源泉となっているようだ。

【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
DEVELOP3D:
https://develop3d.com/3d-printing/metals-3d-printing-and-the-ql-1-rocket/
ENGtechnica:
https://engtechnica.com/metal-3d-printing-powers-chinas-ql-1-rocket-push/

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