【要点】
記事によると、スペースXなどを率いるイーロン・マスク氏は、今後4?5年で大規模AI計算を軌道上に移す「SpaceAI」構想を示した。
米サウジ投資フォーラムで同氏は、電力と冷却が地上データセンターの制約となるため、連続的な太陽光と放射冷却を利用できる宇宙の方が長期的に低コストになり得ると述べた。
マスク氏は、AI向けに連続200?300ギガワットの電力が必要になると見積もり、米国の平均発電量約490ギガワットではテラワット級需要に対応できないと主張している。
その解として、年間100ギガワットの太陽光駆動AI衛星を配備し、スターシップで300?500ギガワット相当を打ち上げれば、数年で米国全体の消費電力(約500ギガワット)に匹敵する軌道上計算能力が得られると説明する。
同氏はこれを「カーダシェフII型文明」への一歩と位置付け、月面基地で太陽光AI衛星を製造し、質量投射機で軌道投入する構想にも言及した。
一方で記事は、軌道デブリや規制、数千回規模の打ち上げコスト、放射線に強いGPUの開発、巨大な放熱構造や自律保守技術など多くの技術的課題が残ると指摘し、NVIDIAのジェンセン・フアンCEOが現時点では「夢に近い」と評していると伝えている。
【編集部コメント】
AIモデルの計算需要が急増し、電力・冷却・用地の制約が世界的に問題化する中、マスク氏の「SpaceAI」構想は、宇宙空間を次世代のAIインフラ候補とみなす動きの一環と位置付けられる。
もっとも、記事が列挙する放熱・放射線・打ち上げ回数・軌道上組立などの課題はいずれも未解決であり、短中期的には地上データセンターを補完し得る長期ビジョンとしての妥当性や、国際的なルール整備の行方を見極める段階にあると言える。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
36Kr Europe:
https://eu.36kr.com/en/p/3567865887390593
Business Insider:
https://www.businessinsider.com/data-centers-in-space-google-moonshot-project-suncatcher-tesla-openai-2025-11
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