【要点】
中国の民間宇宙企業LandSpace(藍箭航天)は、同社初となる大型再使用型ロケット「朱雀3号(Zhuque-3)」の軌道打ち上げに向けた準備を進めている。
報道によると、機体は酒泉衛星発射センターの発射台へ移動済みであり、航空当局の空域閉鎖通知から11月29日にも打ち上げが実施される見通しとなっている。
朱雀3号は、SpaceXのFalcon9を意識した直径4.5メートルのステンレス製2段式ロケットで、燃料には液体酸素とメタンを使用する。
今回のミッションでは、衛星の軌道投入に加え、第1段ブースターの垂直着陸と回収の実証が最大の焦点となる。
また、同時期には国有の中国航天科技集団(CASC)も新型ロケット「長征12A号」の打ち上げを計画しており、官民双方で再使用技術の実用化に向けた動きが活発化している。

【編集部コメント】
LandSpaceによる今回の試みは、中国の民間企業が「実用的な再使用ロケット」の運用段階へ移行できるかを占う重要な試金石となる。
成功すれば、SpaceXが独占する低コスト宇宙輸送市場に中国勢が食い込むための足掛かりとなり、国家的な宇宙開発戦略である「宇宙強国」目標の一環と位置付けられる。
また、国営部門と民間部門が同時期に新型機を投入する状況は、中国国内における宇宙産業エコシステムの裾野拡大と技術競争の激化を示唆している。

【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Universe Space Tech:
https://universemagazine.com/en/china-prepares-for-first-launch-of-commercial-reusable-rocket/
GIGAZINE:
https://gigazine.net/gsc_news/en/20251128-china-reusable-rockets/

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