【要点】
ドイツ政府は11月25日、初となる宇宙安全保障戦略を公表し、2030年代に向けて軍事宇宙能力の強化を進める方針を示した。複数の報道によれば、総額350億ユーロ規模の投資が見込まれ、衛星通信網の強靭化、情報収集システム、早期警戒技術、軌道上での脅威対応能力などが重点領域とされている。戦略には、対宇宙能力に関連する「エフェクター」プラットフォームの検討も含まれ、宇宙空間を防護するための技術的選択肢が提示された。一方で、宇宙条約との整合性や、宇宙活動の境界をどのように設定するかが議論点として挙げられており、今後の国際的ルール形成との関係が注視されている。
【編集部コメント】
新戦略は、宇宙が通信・監視・防護において重要性を増す中で、ドイツが自国および欧州の安全保障基盤を強化するための枠組みと位置付けられる。衛星インフラの強靭化や脅威探知能力の向上は、多国間協調を前提にした宇宙利用の安定性確保にも寄与すると考えられる。一方で、宇宙条約の原則を踏まえた運用方法の整理や透明性確保が求められ、実施段階では国際的な調整が不可欠となる見通しである。
【出典情報】
公式リリース
Outer space is vital to our security ? the Federal Government presents the first Space Safety and Security Strategy:
https://www.auswaertiges-amt.de/en/newsroom/news/space-safety-and-security-strategy-2744368
参照情報(報道)
TurDef:
https://turdef.com/article/germany-s-35bn-military-space-strategy-push-sparks-debate
Breaking Defense:
https://breakingdefense.com/2025/11/germanys-first-space-security-strategy-aims-at-independent-defensive-offensive-capabilities/
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