【要点】
スウェーデンの防衛企業Saabは、宇宙スタートアップPythom Spaceへ1000万ドルを出資し、同社の資金調達ラウンドを主導したと発表した。
Pythom Spaceは、少人数の運用で短期間に打ち上げ可能な独自ロケットや宇宙船の開発に取り組んでおり、即応性を重視した宇宙アクセス能力の確立を目指している。
Saabは今回の投資により、宇宙領域把握や戦術的打ち上げ能力など、安全保障分野に関連する技術領域を強化し、自社技術との統合や新規開発の加速につなげる方針を示した。
報道では、迅速な軌道投入能力の需要が高まる中、今回の出資は欧州防衛産業にとって戦略的な意味を持つ動きとされている。
【編集部コメント】
本件は、防衛企業が機動性の高いスタートアップ技術を取り込み、即応型宇宙アクセスの確保に踏み出す潮流の一例と位置付けられる。
柔軟な打ち上げ手段の確保は、衛星通信やISRなど防衛領域全般の運用を支える基盤であり、Pythomの開発する小型・高速展開型の技術は今後の選択肢を広げる可能性がある。
スウェーデンを含む欧州の宇宙防衛体制が多層化へ向かう中、リスクマネーによる早期育成の動きとして注目される。
【出典情報】
公式リリース
Saab:
https://www.saab.com/newsroom/press-releases/2025/saab-invests-in-space-technology-company-pythom
参照情報(報道)
SSBCrack:
https://news.ssbcrack.com/saab-invests-10-million-in-space-tech-firm-pythom-to-boost-rocket-development/
The Defense Post:
https://thedefensepost.com/2025/11/24/saab-space-tech-pythom/
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