【要点】
・イタリアのPlanetek Italiaが、AI搭載小型衛星「AI eXpress 1 Plus(AIX-1+)」の軌道投入成功を発表した。
・AIX-1+は11月28日に米国バンデンバーグ宇宙軍基地からSpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられた。
・今回の衛星投入により、先行機2基と合わせて3基で構成される第1世代のAI衛星コンステレーションが完成した。
・衛星は取得した観測データを宇宙空間でAI処理し、必要な出力のみを即時に配信する「軌道上エッジ解析」を実行できる。
・ブロックチェーンとアプリ実行環境を備え、利用者が独自の解析アプリを衛星上で稼働させることが可能とされる。
・本衛星はESAのInCubedプログラムの支援のもと、D-OrbitやAIKOらと共同で開発された。
・Planetekは衛星をリアルタイム処理ハブとして扱う「Satellite-as-a-Service」モデルを推進している。
・InCubedとは、地球観測分野の商業化促進を目的に欧州宇宙機関が実施する共同投資プログラムである。
【編集部コメント】
衛星上でAI解析を行うエッジコンピューティングは、観測から配信までの時間短縮を図る手法として注目されている。Planetekの3機体制構築は、ユーザーが衛星へアプリを導入し処理内容を自在に変更できる点で、地上クラウドと同様の柔軟性を宇宙にもたらす。欧州が官民連携で高付加価値サービスの標準化を進めており、宇宙データ利活用の商業モデルに変化を促す可能性がある。
【出典情報】
公式リリース
Third AI-eXpress satellite in orbit for a new era of edge intelligence in space:
https://www.planetek.it/en/news_events/news_archive/2025/11/third_ai_express_satellite_in_orbit_for_a_new_era_of_edge_intelligence_in_space
参照情報(報道)
SpaceDaily:
https://www.spacedaily.com/reports/AI_eXpress_1_Plus_completes_first_generation_in_orbit_AI_satellite_trio_999.html