【要点】
・欧州宇宙機関(ESA)の閣僚級会議がドイツ・ブレーメンで開催され、加盟国は今後3年間で総額220億ユーロ超の予算拠出に合意した。
・ESA の公式発表によると、これは過去最大規模であり、2022年の169億ユーロから大幅に増加した。
・投資は宇宙輸送、地球観測、科学探査、有人宇宙飛行の主要分野に重点配分される。
・アリアン6とベガCの運用強化、次世代ロケット開発など「自律的な宇宙アクセス」を確保する施策が優先事項として明確化された。
・安全保障分野での関与を深め、軍民両用(デュアルユース)技術向けの新たな投資枠が設置されたと報じられた。
・地球観測プログラムでは、気候監視能力の強化に向けた投資が継続される。
・加盟国間で調整された予算は、欧州の「技術的主権」と「宇宙安全保障」確立を戦略目標として掲げている。
・ESAとは、欧州各国が協力して宇宙開発を進める政府間組織である。
【編集部コメント】
今回の閣僚級会議は、欧州が宇宙分野の戦略的重要性を再確認した節目といえる。特に、宇宙輸送能力の確保とデュアルユース技術への本格投資は、地政学的リスクの高まりを背景に、「宇宙インフラの自律性」を強化する意図が明確だ。加盟国が協調して史上最大規模の予算をまとめたことは、欧州が米国・中国と対抗しうる宇宙政策の枠組みを整えつつあることを示している。
【出典情報】
公式リリース
ESA Member States commit to largest contributions at Ministerial:
https://www.esa.int/Newsroom/Press_Releases/ESA_Member_States_commit_to_largest_contributions_at_Ministerial
参照情報(報道)
Via Satellite:
https://www.satellitetoday.com/government-military/2025/12/02/europe-takes-space-spending-to-next-level-with-esa-ministerial-council/
Payload Space:
https://payloadspace.com/esa-secures-record-funding-levels-at-2025-council-of-ministers/