【要点】
・米宇宙軍は、全軍規模で使用するデジタル訓練環境の最終要件を2026年中にまとめる計画を明らかにした。
・中心システムとなる「SWORD」は、分散型アーキテクチャを採用した宇宙作戦シミュレーション環境である。
・現在は第392戦闘訓練飛行隊など限られた部隊で運用されており、機能は段階的に整備されている。
・将来はクラウド基盤へ移行し、高度機密情報(SAP)に対応した安全性の高い訓練環境を構築する方針が示された。
・SWORDは衛星運用、電子戦、軌道上での対抗行動など、実地演習が困難な領域の技能習得を支援する。
・方針は、Corey Klopstein 大佐がシミュレーション技術会議「I/ITSEC」で説明したもの。
・OTTI(運用試験・訓練インフラ)は、宇宙軍が実戦的テストやシミュレーション訓練を行うための基盤であり、SWORDと連携する。
・SWORDとは、宇宙軍兵士の即応性を高めることを目的とした仮想訓練環境の名称である。
【編集部コメント】
宇宙空間では実戦に近い演習を行う物理的手段が限られているため、デジタルシミュレーションが作戦能力の育成に直結する。SWORDの整備が進めば、衛星保護、電磁波環境下の行動、軌道上の衝突回避など、複雑な作戦状況を安全に再現できるようになる。宇宙軍が2026年までに要件を確定させようとしている背景には、急速に進化する各国の宇宙軍事能力に対応し、訓練基盤を早期に統合したいという切迫感がある。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Breaking Defense:
https://breakingdefense.com/2025/12/space-force-aims-to-build-out-requirements-for-digital-training-environment-in-2026/”
nationaldefensemagaz :
https://www.nationaldefensemagazine.org/articles/2025/12/1/space-force-goes-commercial-to-enhance-distributed-training-system