【要点】
・米宇宙軍(USSF)は、宇宙配備型迎撃構想「Golden Dome」の初期プロトタイプ開発に向けた契約を複数企業へ授与したと報じられている
・Golden Domeは軌道上にセンサーと迎撃手段を展開し、多層的なミサイル防衛能力を構築する構想とされる
・今回の契約はSBI(Space-Based Interceptor:宇宙配備迎撃機)開発の初期段階を支援し、将来の迎撃能力実証につなげる目的がある
・対象企業にはNorthrop Grumman、Lockheed Martin、Anduril、True Anomalyなどが選定されたと報道されている
・構想は従来の地上主体の防衛体制から、宇宙領域を含む広域での対処へ移行する戦略的転換と説明されている
・極超音速兵器のような高速機動型の新脅威に対し、地上ミサイル防衛では難しい早期段階での迎撃能力向上が狙いとされる
・開発ではブースト段階(発射直後)で迎撃を行うための概念検証が中心となる見込みと報じられている
・SBIとは「軌道上から敵ミサイルを物理的に無力化する迎撃手段」であり、次世代ミサイル防衛の基盤技術とみなされている
【編集部コメント】
宇宙軍によるGolden Dome構想は、防衛の主戦場を宇宙に広げ、従来方式では対応が難しい高速兵器への対処能力を高める取り組みとして位置付けられる。SDI期とは異なり、商用宇宙産業の成長により軌道上技術の迅速な試作・実証が可能となった点が現在の特徴である。今後の課題は、技術的可否に加えて国際的な宇宙安全保障枠組みとの整合性をどのように確保するかにある。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
SatNews:
https://news.satnews.com/2025/12/01/ussf-awards-initial-golden-dome-prototype-contracts-signaling-strategic-shift-to-space-based-defense/
Air & Space Forces Magazine:
https://www.airandspaceforces.com/space-force-first-contracts-golden-dome-space-based-interceptors/