【要点】
・中国国家航天局(CNSA)が商業宇宙分野を管理する新組織「商業宇宙飛行局」を設置したと報じられている
・新組織は商業打ち上げや衛星運用など非国有主体の活動に関する政策調整や監督を担うとされる
・CNSAは併せて「商業宇宙飛行の高品質で安全な発展を促進する行動計画(2025〜2027年)」を発表したと報道されている
・行動計画では技術革新の推進、資源の効率的配分、安全管理の強化などを通じ産業基盤の整備を図る方針が示されている
・2027年までに規制体系の整備、サプライチェーンの最適化、安全基準の標準化などを進め産業エコシステムの成熟を目指す
・民間企業に対し再使用ロケット、デブリ除去、宇宙観光など新興分野への参入を奨励すると報じられている
・国有企業と民間事業者の協力を強化し、中国全体の宇宙産業競争力を高める狙いがある
・今回の発表は急成長する民間宇宙市場を国家戦略へ組み込み、体系的に管理する動きの一環とされる

【編集部コメント】
中国では多数の民間企業が宇宙分野へ参入し、市場の拡大と規制整備の遅れが並行して進んできた。新組織の設立と行動計画の提示は、商業活動の透明性と安全性を高め、国家戦略と民間の活力を結びつけるための制度的基盤づくりと位置付けられる。特に再使用やデブリ対策といった国際的課題を含む領域で、国家主導の方向性が明確になった点が注目される。

【出典情報】

公式リリース
なし

参照情報(報道)
SpaceDaily:
https://www.spacedaily.com/reports/China_consolidates_new_commercial_space_regulator_and_industry_roadmap_999.html

China Daily:
https://www.chinadaily.com.cn/a/202511/29/WS692aa4a8a310d6866eb2c11f.html