【要点】
・国際宇宙ステーション(ISS)で、すべてのドッキングポート8箇所が宇宙船で埋まる初の状況が確認された
・SpaceXのの貨物船DragonやロシアのProgress補給船などが12月初旬に相次いで到着し満杯状態となった
・停泊中の構成は、有人宇宙船が3機(Crew Dragon1機とSoyuz2機)、貨物船が5機(Cargo Dragon、Cygnus、Progress3機)と報じられている
・ISSの運用が繁忙期に入っていることに加え、商業輸送サービスの活発化が今回の状況を生んだ要因とされる
・通常は複数の船舶が同時停泊するものの、全ポートが一斉に塞がるのは運用開始以来初めてとされる
・NASA、Roscosmosなど関係機関の調整により、複雑化するドッキング運用が安全に管理された
・この満杯状態は一時的で、補給作業完了後に貨物船の離脱が予定されている
・ドッキングポートとは、宇宙船がISSに結合し、乗員移動や物資輸送を行うための接続設備を指す

【編集部コメント】
ISSの運用終了が見えてきた時期に発生した今回の記録は、宇宙ステーションが依然として高い利用価値を持ち、各国の輸送活動が活発化している現状を象徴する。多様な国・企業の宇宙船が同時に接続された状況は、近未来の商業宇宙ステーション時代(複数事業者の継続的往来)を先取りする実地検証ともいえる。輸送需要の増加に対応する交通管理の重要性が改めて浮き彫りになった。

【出典情報】

公式リリース
Space Station First: All Docking Ports Fully Occupied, 8 Spacecraft on Orbit:
https://www.nasa.gov/blogs/spacestation/2025/12/01/space-station-first-all-docking-ports-fully-occupied-8-spacecraft-on-orbit/

参照情報(報道)
Space.com:
https://www.space.com/space-exploration/international-space-station/for-the-1st-time-ever-8-spacecraft-are-docked-to-the-international-space-station

The Register:
https://www.theregister.com/2025/12/03/no_room_at_the_iss/