【要点】
・中国の民間企業LandSpaceが新型再使用ロケット「朱雀3号(Zhuque-3)」の初打ち上げを実施したと報じられた
・ロケットは12月3日に酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、第2段による衛星の軌道投入に成功した
・第1段ブースターの地上帰還(RTLS)も試みられたが、着陸直前のフェーズで異常が発生し回収は失敗した
・朱雀3号はステンレス製の機体とメタン・液体酸素(Methalox)エンジンを採用し、再使用性と低コスト化を追求している
・LandSpaceは軌道投入と再突入時の誘導制御データ取得に成功したと述べ、技術的前進を強調した
・取得データをもとに原因分析を行い、2026年に予定される次回飛行に向け改良を進める方針とされる
・朱雀3号は将来、中国版メガコンステレーション構築に対応する主力ロケットとなる計画が示されている
・Methaloxとは燃焼時の煤が少なく再使用に適した推進剤で、将来的に火星環境での現地生産も想定されている
【編集部コメント】
朱雀3号の初飛行は、軌道投入成功と帰還誘導の大部分を実現した点で、中国の民間ロケット開発が本格的な再使用段階に進んでいることを示す成果といえる。ステンレス構造やMethalox推進剤の採用など、量産性と再使用性を重視した設計思想は国際的潮流に沿ったものだ。今回の着陸失敗は想定される学習プロセスの一部であり、次回飛行に向けた改良が中国の再使用ロケット技術の成熟を加速させるとみられる。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
SpaceDaily:
https://www.spacedaily.com/reports/LandSpace_ZQ_3_Y1_rocket_reaches_orbit_on_first_reusable_flight_attempt_999.html
Heise Online:
https://www.heise.de/en/news/Landspace-s-reusable-rocket-s-maiden-flight-successful-landing-not-11102777.html
Capital FM:
https://www.capitalfm.co.ke/news/2025/12/chinese-company-tests-reusable-rocket/