【要点】
・中国の民間企業LandSpaceが新型再使用ロケット「朱雀3号(Zhuque-3)」の初打ち上げを実施したと報じられた
・第2段による衛星軌道投入には成功したが、第1段ブースターの垂直着陸試験は着陸直前の段階で失敗した
・ブースターは着陸地点付近まで誘導されたものの、着陸エンジン点火後に異常が発生し、パッド周辺で破損したとされる
・専門媒体Ars Technicaは、初飛行で着陸寸前まで制御できた点を高く評価し、SpaceX初期開発に匹敵すると報じた
・朱雀3号はステンレス製機体とメタンエンジンを採用し、低コスト運用と高頻度再使用を目指す設計となっている
・今回得られた構造強度、熱防護、誘導制御に関するデータは、次段階の改良に利用される見込みとされる
・VTVL(垂直離着陸)とはロケットが垂直に離陸・着陸する再使用技術で、運用コスト低減に重要とされる
・今回の試験は、中国の民間ロケット企業が再使用技術の本格的な実証段階へ進んだことを示す事例と位置付けられる

【編集部コメント】
朱雀3号の初飛行は、軌道投入成功に加えて着陸直前まで制御が成立していた点が注目される。再使用ロケットの着陸実証は困難を伴うが、得られたデータは次の打ち上げに向けた改良の基盤となる。SpaceXが同様の工程を経て技術確立に至った歴史を踏まえると、中国の民間企業が短期間で同水準の試験段階へ到達した意義は大きく、国内再使用開発の加速度を示す動きといえる。

【出典情報】

公式リリース
なし

参照情報(報道)
The Register:
https://www.theregister.com/2025/12/03/chinas_reusable_rocket_orbit/

Ars Technica:
https://arstechnica.com/space/2025/12/a-little-known-chinese-company-nearly-landed-a-rocket-from-space-on-its-first-try/

Chosun Ilbo:
https://www.chosun.com/english/industry-en/2025/12/04/SOBWK4Y5F5ACRP6IHTPJPEHLBI/