【要点】
・韓国の国防技術振興研究所(DTaL)が主導する再使用ロケット向けエンジン開発プロジェクトが本格始動したと報じられた
・12月3日に大田で事業着手会議が開かれ、大韓航空と現代ロテムが共同開発コンソーシアムとして発表された
・開発目標は、再使用運用に適した推力35トン級の液体メタンエンジンの設計および燃焼技術の確立である
・現代ロテムは燃焼器、ガス発生器などエンジン主要部の設計・製造を担当する
・大韓航空はターボポンプの製作、エンジンシステム統合、燃焼試験設備の構築および運用を担う
・メタン燃料は煤が出にくく再使用に適するため、SpaceXのStarshipなど世界的に採用が広がる推進方式とされる
・韓国は本プロジェクトにより独自の再使用ロケット技術基盤を確保し、防衛・商業宇宙輸送の競争力向上を目指す
・Methalox系推進剤とは「液体メタンと液体酸素を組み合わせた推進方式で、保守性と再使用性に優れる燃料体系」
【編集部コメント】
現代ロテム単独での開発報道に加え、大韓航空がターボポンプや統合試験といったエンジン中核工程を担当することが明確になり、韓国が推進系の国産化に本格着手した構図が鮮明になった。推力35トン級のエンジンは単体では中規模だが、複数基を束ねることで中型ロケットの第1段としても十分活用可能であり、再使用型宇宙輸送の基盤形成に寄与する。航空機・重工業の技術を組み合わせた共同開発は、開発リスクの分散とスケジュール短縮につながる点で合理的だ。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Korea IT Times:
https://www.koreaittimes.com/news/articleView.html?idxno=148565
Chosun Biz:
https://biz.chosun.com/en/en-industry/2025/12/03/MPXE2LRC6ZH3VGOHXZUHUP2D2I/