【要点】
・英国の宇宙企業Pulsar Fusionが、欧州宇宙機関(ESA)から18か月間の契約支援を獲得したと報じられた
・支援はホール効果スラスター(Hall-Effect Thruster)技術の開発加速を目的とし、ESAのGSTPプログラムの一環として実施される
・サウサンプトン大学での試験では、従来より約10倍大型のプラズマスラスターの燃焼に成功した
・新型スラスターは、増加する大型衛星や重量級ペイロードを搭載する宇宙機向けに設計されている
・ESAの技術支援により、Pulsar Fusionは技術成熟度(TRL)を引き上げ、2026年後半のMomentus社との軌道上実証ミッションに備える
・今回の成果は、英国が欧州および米国の宇宙推進サプライチェーンにおいて重要な役割を果たす可能性を示唆している
・Pulsar Fusionは将来的な核融合推進の実用化を目指しており、今回の電気推進技術はその技術ロードマップの基盤とみられている
・ホール効果スラスターとは、電気によってプラズマを加速して推力を得る電気推進方式で、省燃料で長期間の軌道制御に適している
【編集部コメント】
大型衛星や複数搭載ミッションが一般化する中で、スラスター出力の向上は衛星設計における優先課題となっている。Pulsar Fusionの大型プラズマスラスターは、その需要に応える技術として注目され、ESAの支援獲得は国際推進市場での競争力を高める後押しとなる。英国がEU離脱後もESA経由で欧州宇宙産業に深く参画している点は、推進技術の研究開発における同国の存在感を示すものだ。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Orbital Today:
https://orbitaltoday.com/2025/12/05/esa-backs-uks-pulsar-fusion-as-demand-grows-for-next-gen-space-propulsion/