【要点】
・中国初のロケット回収用海上プラットフォーム「領航者(Linghangzhe/Pathfinder)」が正式に引き渡されたと報じられた
・このプラットフォームはネット(網)システムを用いて再使用ロケットの回収を行うために設計された海上設備である
・「領航者」は中国船級社(CCS)の認証を取得し、同国で初めて船級登録されたロケット回収プラットフォームとされる
・プラットフォームはDP-2動力定位システム(自動船位保持装置)を備え、海上で高精度な位置維持が可能と報じられている
・全長144メートル、全幅50メートル級の大型船で、ロケット着陸時の衝撃を吸収するネット装置を持つとされる
・ネット式回収は着陸脚の設計負担を低減し、軽量化やコスト低減に寄与するとみられている
・「領航者」は中国運載火箭技術研究院(CALT)が発注したプラットフォームで、海上回収システムの重要インフラと位置付けられる
・この配備は、将来の再使用ロケット運用(例:長征10号など)に備えた支援インフラ整備の一環とされる
【編集部コメント】
「領航者」は、ロケット回収にネット方式を採る珍しいアプローチであり、従来の着陸パッドとは対照的な設計思想を反映している。ネットシステムによる衝撃吸収は着陸脚設計の負担を軽減し、回収リスクを分散しうるという利点がある。中国が再使用ロケット技術の研究開発を進める中で、海上ネット回収という独自路線を追求する動きは、国際的な宇宙輸送技術の多様化を促す可能性がある。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
SpaceDaily:
https://www.spacedaily.com/reports/Sea_based_rocket_net_recovery_platform_enters_service_for_Chinese_reusable_launchers_999.html
China Daily:
https://www.chinadaily.com.cn/a/202512/01/WS692d2cb6a310d6866eb2c461.html